よく聞く話で「〜のグローブはいい」とか「〜のグローブはダメだ」とか一緒くたに言う方が多いので、詳しく各メーカーのグローブについて説明致します。

最近は上級グレードと低級グレードを使い分けてるメーカーが多いのが事実です。同じメーカーでも5千円のグローブと2万円のグローブが同じはずはありません。

どのメーカーも上級グレードの物は、それなりに良いグローブなのは当たり前ですが、低級グレードの物の中には選手を馬鹿にしたようなグローブも多々、有るのが事実です。当ショップでは一つ一つ徹底検品して当ショップの基準に達しない物は掲載商品から排除しています。驚くような安さの商品はありませんが、それなりに品質のしっかりしている物のみの扱いとなっております。

お客様に購入してみてからガッカリはして欲しくありませんので、商品選択の参考にしていただければ幸いです。

●TITLE(タイトル)=アメリカ:USA

こちらのブランドは当ボックスエリートが直接に特別な価格で大量に卸してもらっているので、高品質な製品を非常に安価にて提供出来る事から一押しのブランドです。

高品質な製品をリーズナブルな価格で提供する為に、非常に高額なWBA、WBC、IBF、WBO等の統括団体への承認料の支払いを行っていない為、世界戦での使用が無いので日本での認知度は低いですが、欧米では非常にメジャーなブランドです。

ゴールデン・グローブ大会を始めとしたアマチュア公式戦で広く使用され、プロでも州単位のコミッションでは、ほぼ全ての州で承認されています。

販売価格はかなり安く抑えてありますが、米国の厳しいユーザーの元で常に品質改善を繰り返してきたその品質は、日本で出回っている同価格帯の物と比較すると、その完成度は雲泥の差です。

そしてTITLEはグローブのみで170種類程あり、様々なテイストの製品があり、様々なメーカーと生産ラインを共有している事から、良い製品をより安く提供しています。日本のアマチュア・ボクシングで使用されているアディダス製品にも非常によく似た製品も多数あります。当ショップは、その膨大な製品ラインナップから「間違いない」製品をセレクトして販売しております。

●Rival(ライバル)=カナダ

ボックスエリートがRIVAL社から「RIVAL・ファミリー」として認められ(2021年にボックスエリートのロゴとRIVAL・ファミリーと記された公式用グローブを贈呈されました)、特別な価格で卸してもらっているので、米国ラスベガス店とほぼ変わりのない価格で提供出来、超高品質で、こだわりのあるモノづくりをする事から、お薦めです。

2003年に創業した新興メーカーながら、その躍進ぶりは驚異的です。世界戦の公式グローブに認定され、多数の世界的なボクサーが愛用している事でも、その品質は疑いようがありません。今やボクシングのメッカであるラスベガスでの試合で一番、使用率の高いグローブとなり、世界のトップブランドの一角を担う存在に成長しました。

そして最近のライバル社のグローブの仕上がり具合には目を見張ります。同じ型番の商品でも常に細かい改善を心掛け、進化した物になっています。数年前に仕入れた同じ型の物が全く別レベルに進化していたりしています。もはや、ほとんどのグレードの商品が某国内トップのメーカーの物の装着感を超えてきています。

Rival(ライバル)の企業理念は、ボクシング業界に「革命」「革新」をもたらすというもの。その目標は半ば達成していると言っても良いでしょう。

CEOのラス・アンバーはボクシングでのトレーナー歴40年程でジムのオーナーでもあります。またラスベガス等で行われる試合で多数のスター選手のセコンドにカットマンとして入っていて、ロマチェンコのセコンドにもほぼ全ての試合で入っています。永年の経験と実績から造りだされる商品の数々は、現場の感覚から細かい機能が随所に採用され、使って納得な商品ばかりです。そして一番の強みは、数々のスター選手の意見を取り入れられる環境に自らの身を置いている事でしょう。その狂人とも言えるボクシングへの執着と物造りへの執念が、今のライバルを形作ったと言えるかと思えます。

新しいグローバルスタンダードは、このRival(ライバル)が造り上げる事でしょう。たった十数年でここまでの品質の物を作り上げたのですから、この先どれ程の製品を世に出すのか目が離せません。

装着感は全般的にフィット性を重視していて、手との一体感は他メーカーより優れた物が多いので、実際の重量よりかなり軽く感じられます。

※RIVALのグローブが他社と違うのは、試合用グローブ以外の高級ラインの製品には本革よりも数段、耐久性に優れた最新のマイクロファイバーが使用されている事です。見た目は本革にしか見えませんが、その耐久性たるや驚くばかりです。革のように経年劣化によるケバ立ちも発生しません。海外製にありがちな縫製の雑さによる心配も、ダブルもしくはトリプルステッチで強固に縫い上げています。グレードによる素材は、下から合皮→本革→マイクロファイバーとなっております。

また余談ですが、6年程前に高校チャンピオンを幾名も出す有名校にRB10とRB11を納品しましたが、ほぼ毎日バッグ打ちに使用して未だ完全に現役状態で、ヘタり知らずなのには驚きました。どちらもマイクロファイバー製です。

●エバーラスト=アメリカ:USA

こちらは世界で最も認知度が高いブランドではないかと思われます。ドネアやコットなどは、ほとんどエバーラストしか使いません。

近年、普及率を高める狙いなのか、低級グレードの商品展開が激しく行われ、逆にブランドイメージを損なったのが悔やまれます。

上級グレードのモデルや公式試合用のグローブは非常に素晴らしく、世界一と言っても過言ではありません。

・低級グレードのモデルに関しては、試合用の公式グローブや上級グレードのグローブと比べると、格段に品質、装着感が落ちます。近年は合皮モデルでも若干、品質も改善されてきましたが、やはり同じメーカーとは思えない程に質は落ちます。

・上級グレードのグローブは、やはり一流の老舗ブランドだけあって非常に素晴らしいです。長年のノウハウと最新テクノロジーを随所に使ったグローブの装着感は何とも言えません。

・プロ試合用グローブ=エバーラストの公式試合用グローブに関しては、装着感、性能、共に別格です。巷に溢れかえっている同ブランドの低級グレードのカスみたいなグローブからは、全く想像できない「ヤバさ」です。装着感は誰もが唸る素晴らしい物ですが、その中でもMXとEliteファイトグローブは、まさに凶器です。相手を痛めつける事だけを考えて開発されたようなグローブです。選択性の世界戦で多くの選手が選ぶのも分かります。Powerlockも拳は充分に守られている感がありますが、これまた拳が強烈に際立つ「効く」グローブです。

※当ボックスエリートは、巷に溢れかえっているどうしようもない品質の低級グレードのエバーラスト製品は一切扱いません。未だにボクシングと言えばエバーラストと認められているブランドの本当の良さが分かる上級グレードの製品、もしくはプロ試合用に限定して販売しています。世界のトップボクサーの多くが使い続ける、その品質を体感してみてください。

●STING(スティング)=オーストラリア

・リオオリンピック公式グローブ採用メーカー
・USA Boxing公認
・World Boxing(WB)公式サプライヤー
・国際大会採用実績多数

日本ではまだ知名度は高くありませんが、近年アマチュア競技ボクシング界で評価が上がっているメーカーです。

安全性重視の設計が特徴で、アディダス製と比較するとパッドがやや厚く、衝撃吸収性が高い「効きにくい」競技向けグローブです。脳震盪対策など国際的な安全基準を意識した設計になっています。

革は分厚く型崩れしにくく耐久性も高く、大会用や学校備品としても適した品質です。

Winningが「装着感重視」、Adidasが「標準型」とすると、STINGは国際基準の安全性と耐久性を重視した競技モデルという位置付けになります。

現在、国際アマチュアボクシングはWorld Boxing(WB)中心の新体制へ移行が進んでおり、今後の国際大会やオリンピック予選等でも使用される可能性がある注目メーカーです。

価格に対して完成度が高く、競技志向の選手には特におすすめ出来るメーカーです。

※STING製品はメーカー直接仕入の為、安定供給及び大量注文にも対応可能です。

●GRANT(グラント)=アメリカ(メキシコ製造)

素晴らしい装着感にして最高の品質である事は誰もが認めるブランドです。

しかしながら近年の価格高騰には驚くばかりです。当方でも10年程前に扱っていた時は28,000円程で販売していた事もありますし、グラントジャパンでも同様の価格でした。

それが現在では2倍以上の価格に吊り上がってしまいました。

しかしながらGRANTのグローブが高いのには訳があります。プロ選手が試合で使用したバンテージをGRANTに送れば、その選手の拳にピッタリなグローブをハンドメイドで作成してくれるのです。

そうしたグローブは、この上なく素晴らしい装着感のはずです。

これは、その選手が所属するトレーナーの方から聞いた話ですが、日本が誇るスーパースターである某選手が遠征先のラスベガスで購入した既製品のGRANTグローブは、手に馴染まず違和感を覚えたそうです。

GRANTは拳の型を取って作成してもらい、試合で使用し始めて、その価値を発揮する正真正銘のプロ中のプロ仕様のグローブと言えます。既製品のGRANTでは本当のポテンシャルは知り得ないグローブと言えます。

この上なく素晴らしいグローブではありますが、一つ難点があるとしたらパッドの耐久性が低い事です。試合用ですとウイニング製も含めてパッドの耐久性は低い物が多いですが、他のメーカーと比べてもパッドのヘタりは早いです。そういう点からも、このグローブの使用を許されるのはスターボクサーや、かなりのお金持ちと言えるでしょう。

※米国のブランドですが製造はメキシコです。

●REYES(レイジェス)=メキシコ

これは文句無しの世界に冠たるメキシコの老舗ブランドです。

各メーカーがマーケット拡大の為に低級グレードと高級グレードをそれぞれ展開する中で、一貫して高品質な商品だけを生産し続けているブランドです。

○使用感は全体的に非常に握り具合が良く、非常に手に馴染む装着感ですが、同じREYES(レイジェス)のグローブでも試合用とトレーニング用では感じが違いますので以下に説明いたします。

・トレーニング・グローブは革質も含め「硬め」な造りで、縫製もしっかりしていて頑丈で耐久性に優れています。「硬め」な造りの為、馴染むまで若干、時間はかかりますが、「柔らかさ」が出た頃には最高の使用感の物になります。使い込めば使う程に良さと味が出る高級アンティーク家具のような製品です。スパーリング等での安全性については、一昔前までは「薄く、硬い恐怖のグローブ」として周知されていましたが、ウイニングを始めとした他のメーカーがREYESに寄って来ているので、ほとんど安全性の差はありません。ウイニング製のMSタイプよりパットが分厚く、安全性の高い「エクストラ・パッティング」のラインナップも加わりました。

・公式戦用グローブは新品時からトレーニング・グローブのような「硬さ」は無く、すんなり手に馴染む感じで、装着感、握り込みの良さは最高の感覚です。装着した瞬間から人を「ぶん殴る」意欲が湧いてくる不思議な感覚に捉われるグローブです。ナックル部分は薄くダイレクトに衝撃が伝わる感覚ですが、痛めやすい親指部分はパッドが分厚くなっていて強固に保護します。

良く言われる「REYESは硬い」と言うのは、拳部分のパッドが柔らかく、パンチがヒットした瞬間にパッドが潰れて薄くなり、拳が突き立ち、衝撃がモロに伝わるので、パンチを受けた方が物凄く硬い感じを受けます。

また従来のグローブに加え、新しい製品展開もしています。(セーフテック)グローブは従来の試合用グローブの200倍(メーカー発表)というパッドを使用しており、半永久的にパッドがヘタらないとの事です。

現在は各メーカーともレイジェスを手本に模倣していき、メキシコテイストのグローブが増えましたが、15〜20年程前までは独特で圧倒的な存在感でした。また70年代、80年代は日本のスター選手達が海外武者修行に行った際に土産として持ち帰り、使用していたREYESを初めとしたメキシコ製グローブは、スター選手達の使用している憧れのグローブでした。

レイジェスを手本にしたブランドと言えば代表的なのはウイニングです。30年程前までのウイニング製グローブは今より大きく安全性は高いが、フカフカの握りの悪い物で今とは全く違う物でした。それが現在の素晴らしい出来栄えで世界でも人気のグローブになったのは、レイジェスの良い部分を吸収した結果とも言えます。

●ウイニング=日本

もはや説明の必要も無い程に優れた品質のグローブを造るメーカーとして世界に名を知らしめています。

日本の福島工場で造られる完全メイドインジャパンの品質は、世界トップと言っても良いでしょう。特に縫製に関しては素晴らしく「完全」と言える仕上がりです。

しかしバリエーションの少なさと昔気質な物造りを貫いている事で、進化が少ない事が残念というのが私の感想です。欧米の選手は怪我を嫌います。その為、大き目なバッググローブを使ったり、各メーカーとも衝撃吸収材を組み込んだグローブを造っています。その為にパワーのある一流選手が拳の負傷等の話を耳にする機会は少ないです。日本の選手に拳の負傷が多いのは、ウイニングの8・10オンスをバッグ打ちに使っている選手が多いせいかもしれません。ウイニング製グローブにも先進の衝撃吸収素材等を組み込んだグローブが出来れば、選手の負傷も減るのではないかと思います。

しかし、その品質と完成度は世界トップレベルのグローブである事は、様々な一流選手が使っている事でも証明されています。正に世界に冠たるメイドインジャパンのグローブです。

●アディダス=ドイツのブランドですが、ボクシングを含めた格闘技用品はフランスが本社になります

ボクシングシューズでは古くから力を入れていますが、グローブでは新興メーカーと言って良いでしょう。以前は造られた年やモデルにより品質のバラつきが有り、頻繁にクレームが有りましたが、現在はグローブや革製品、様々な競技の公式認定ボールの一大生産拠点であるパキスタンで、TITLE社と同じ様にビギナー用モデルから高級グレードまで様々なグローブを生産しており、その品質は「素晴らしい」と言えるレベルまで進化しています。中級グレード以上なら品質も問題なく、他社の同グレードのグローブより安く購入出来ます。数年でここまでの品質改善と安価な価格設定は、超大手スポーツブランドの底力と言えるでしょう。

2024年からマイクロファイバー・レザーを使用した製品が多くなり、耐久性も増し、品質もかなり良くなっています。

装着感は全般的に多くの人に対応出来るようになのか、クセの無い造りです。フィット性は、あまり重視されてはいない様です。

○AIBAボクシンググローブ=アディダス製のグローブでは、この製品が一般への認識は高いのではないでしょうか。それだけにアディダスグローブの評価を決定付けた製品でしょう。

こちらのグローブは2008年にAIBAの設定した様々な基準をクリアするために、従来のグローブとは全く違う仕上がりのグローブになってしまいましたが、エバーラスト、TOPTEN、グリーンヒル、スティング等のAIBAグローブも同じような感じです。

近年、徐々に品質も耐久性も良くなってきていますが、2012年に中国工場で生産された物は最悪でした。使用してすぐにポツポツと分離したパッドのカスが浮き上がり、縫製の悪さから縫い目の隙間からパッドのカスがボロボロとこぼれてきました。同じ基準のグローブは2008年から製造されてきて、パキスタン製の物は品質も安定していて問題は有りませんでしたが、2012年に中国で大量に生産された「史上最悪のグローブ」がAIBAグローブとアディダスの評価を失墜させたのは間違い無いでしょう。アディダスも大量クレームを受け、2012年を最後に中国工場での生産は終了しましたので、現在はこのような粗悪品は出回っておりません。

●リングサイド=アメリカ:USA

品質と価格のバランスの非常に良いグローブを造ります。必ず値段以上の製品を提供するブランドとして米国で古くから親しまれ、存在感を示して来ました。

世界の90%のサッカーボールを生産する等、革製品の一大生産地であるパキスタンをメインに生産しているので、縫製、革質は一級品の仕上がりです。また最新テクノロジーや最新素材を、いち早く取り入れています。

機能性と実用性で選べば間違い無いでしょう。

使用感としては握り込み具合も良く、手首の締め付けとサポートもしっかりしていて非常に良いです。IMFフォームパッドなどの高性能衝撃吸収材を中心にグローブを造っていますので、安全性は非常に高いです。しかし、その反面ナックルがバッグやミットを捉える感覚は薄いかもしれません。

●バッググローブについて

まず欧米のグローブでは多く見られるバッググローブについてですが、欧米の選手は日本より比較的大きなグローブでバッグ打ちします。それはパワーがある事と、強くなる為のトレーニングであるバッグ打ちで拳の怪我などしたくないという事からです。

しかし、試合用グローブでは耐久性に難点がありますし、スパーリンググローブではパッドが分厚く、柔らかすぎてインパクトの瞬間にしっかり握る習慣が付きにくく、パウダー・パフ・パンチャーになる可能性が出てきます。そこで、分厚く拳を守るパッドでありながら若干、硬めのパッドで、インパクトの瞬間しっかり握り込む事が出来るバッググローブが各メーカーからかなり多く発売されています。

大型のハードパンチャーでも拳の怪我を気にせず、フルパワーで打ち込めるのがバッググローブです。

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